ウワノソラ 『陽だまり』

01 陽だまり -Prelude-
02 画家と絵画
03 Umbrella Walking
04 プールサイドにて
05 俄雨 -Interlude-
06 エメラルド日和
07 パールブリッジを渡ったら
08 夏の客船
09 打ち水
10 鳥になったようだ
11 遅梅雨のパレード
12 渚まで
13 夕刻 -Interlude-
14 ときめきのブルー

【 CD 】 UWAN 003 / 2017.10.11

 陽だまり

 もう何度も聞いたあとに『陽だまり』というタイトルをもう一度みる。名は体をあらわすならばと急に浮かんだことは、バンドの中心人物の角谷博栄が、めあてにしている先人の音楽家から今受け継ごうとしているものは、音楽的テクニックというよりもむしろ、「陽だまり」いわば影の部分なんじゃないかということだった。この作品には「とまどい」「うしろめたさ」「はにかみ」といった陰の部分が、歌詞だけではなく全体からやわらかく溢れている。その影を夏の光が包み込んでいるイメージ。これが心地いい原因であり、実は芯のなのではないかと思えた。ここに美を見出すのは和風なのだろうか?70年代ぽいのかな?わからないけれど、このご時世に影を包んで贈呈することは、確固たる世界を持っている証拠でもあるはず。確固たるとまどい・・・
 
 個人的にも随分久しぶりに音源を出してみて思った、進行形で考えていることは、やっぱり一体何がしたいんだろうという自問自答で、一番先に浮かぶ「歌を聞いて欲しい」ならばこのご時世、全部サンクラにあげてリンク貼りまくれば済むわけです。でもそれではない。そんなことしたいわけじゃない。じゃあなんだろう。なにがしたいんだ。

 そこに届いた『陽だまり』。勝手に思いを重ねていたようで、いまこんなレビューになってしまっているけれど、日本に美しい四季があるように、山があって川があって、はじまりがあっておわりがあって、そんなひとつの世界を作りたい。音楽で。世界を作品を作りたい。その欲求。データとかアナログ/デジタル云々でとらえると実はぼやける「単なる音」と「作品」とのその違い。しおりみたいに短いインストのインターリュードが3つはさまっていること、今作も全国流通ではなくバンドのホームページと反応してくれたお店だけで「手渡し」たいという実験的試み。そこにも私は作品というものを感じたし考えている。すぐでも何年後でもずっと後でも、知らない人が、あ、いいなこの歌・・・と思う瞬間を待っている包み。そこからこぼれる影はなつかしい。

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入荷 : 2017.10.11

3,240円

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